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コンビニ三大陸周遊記

朝起きたと思ったら、日が傾いていた。
リビングに置いてあった肉まんを頬張り、冷蔵庫を開ける。
炭酸飲料が飲みたかったが、オランジーナは誰かに飲まれていた。
多少の憤りを感じながら、レッドブルを買いに行くことにした。
黄色のレッドブル、サマーエディションは最高だ。今日もそれにしよう。

最寄りのセブンイレブンに向かう。
入店と同時に、悪寒がした。
悪寒は、どこか体温を失った、清涼飲料コーナーから。

夏を象徴する柑橘、黄色は忽然と消えていた。
いや、正しくは消されたのだろう。

コンビニの頂に君臨する'''セブンとアイ'''
王者の慢心。
今の絶対的安寧を謳歌するがあまり、夏を忘れたセブン。
あの日自由にエディションしたサマーを、彼はもう覚えていない。

コンビニエンスの意味を忘れた彼にもう用は無い。
仕方がないので次に向かう、次はサンクス。

サンクス。
絶対王政が届かない辺境の地にもポツリと立っていたりして、
地元民から圧倒的なサンクスを集めたコンビニ。

入店。
相変わらず店員の髪型がゴツい。
ゴツい人でも優しく受け入れるサンクスの器量もあるのだろうが、流石にゴツい率高すぎる。
前はリーゼント、今回もリーゼント。次リーゼントだったら役が出来てギャンブル界に新たな伝説が書き加えられるだろう。

しかし、
夏は消えていた。

人々から感謝され、微笑み続けるサンクス。
その笑顔に出来た皺の闇を見た。

あんなにも人当たりの良かったサンクス。
夏に何が起きたのか。

一つ、心当たりがある。
彼は夏、ファミリーマートと邂逅、意気投合、統合の方向、幸。
ファミリーマートと合併の方針を示すニュースを見た。

合併の会談の際、経営が苦しいサンクスに、ファミマは容赦の無い圧力をかける。
'''お前にも、家族が居るだろう'''と。
ノーサンクスと言えない彼の弱みに付け込んだ。

ファミリーマートの真の意味。
弱者を傘下に入れ、ファミリーに加える。

恐ろしい、もう誰も信じられない。
だが、ここで立ち止まるわけには行かない。
各々が思い思いに過ごした夏を失うのは、人類の損失。

駅前にもう一人の絶対王、セブン。
彼はまだ、夏を秘めているかもしれない。

傷だらけのパジャマを引きずり、足取り重く目指すは駅前街道。
細道を出る、視界が開ける。

光を見た。
蒼く輝く、光明。
六字、LAWSON。

僕が知る限り、こんな所にローソンは無かったはずだ。
僕は疑う事すら忘れ、光に引き寄せられるように入店。
夜道の街灯に引き寄せられる羽虫の気持ちを知った。

そこには、しっかり夏が秘められていた。
安堵した。
そして、目を疑った。


「100円引き」


人々に夏を思い出させようと、
彼女は自身を切り詰めて奮闘していた。

荒廃した大地に降り立った宣教師。

カウンターで、聞かずにはいられなかった。
「この100円引きは、いつまでですか?」

店員は、覇気漂う中年女性だった。
でも、人々に夏を思い出させたい、鋼鉄の意思を感じた。

宣教師、凄絶な笑みを浮かべて曰く、

'''ずっと'''だよ。」

永劫、

在庫が尽きるまでね。」

在庫という、命が燃え尽きるまで。


確固たる決意を目の当たりにして、固唾を呑む。
似た言葉を知っている。

生涯旋転。

一区民として、僕は夏を忘れない。
絶対に、忘れない。

大人になってしまった街で、
僕は、ひと夏を呷った。




これくらいのドラマを持ってレッドブルを飲むと数倍美味しいですよ
サマーのエディションも完了したのでCVのエディットも余裕ですよ。多分!

コメント

No title

面白い通り越してなんか関心とかその辺の感情が芽生えたわ。
その文章力を俺にくれ。

No title

ありがとう!!半年(盛った)ぶりのコメントだ!!
非公開コメント
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